冬の作業 〜エル・ファーム大槻の栗園より〜

京都府綾部市で無農薬栽培を行い、「栗峰」やオリジナル品種「このみ」を育てる当園は、近年全国から多くのご注文をいただくだけでなく、京都の料亭様から直接ご注文をいただける件数も増え、一層気が引き締まる日々が続いています。

冬の作業の中心となるのは栗の木の剪定。新年のお休みが明けると、850本の栗の木の剪定作業が始まります。1月中旬から3月下旬まで続くこの作業は、栗の収穫に大きく影響する重要な工程です。一本一本丁寧に剪定し、来る季節に向けて栗の木を整えます。

今年の綾部は適度な積雪がありましたが、枝が折れるほどの大雪にはならず、栗園は静かで美しい冬景色に包まれました。うっすらと雪が積もった栗園の風景は、何とも言えない趣があります。

 

そして2月の終わり、栗園のあちこちで春の訪れを告げる蕗のとうが雪をかき分けて芽吹き始めました。冬の厳しさの中にも、確実に春の気配を感じるこの瞬間は、毎年の楽しみのひとつです。