エルファーム大槻 春の栗園と剪定作業

エルファーム大槻では、1月初旬より、園内にある約850本すべての栗の木の剪定作業を行っています。この剪定は、栗の生育や収穫の質を大きく左右する、とても大切な仕事です。

3月に入り、栗園にも少しずつ春の気配が広がってきました。
ふと足を止めると、ほのかに香る沈丁花の花。
山には赤い実が彩りを添え、足元には蕗の薹やたんぽぽが顔を出し始めています。
また、栗園のそばに自生するタラの芽も、ふっくらと蕾を膨らませ、春の訪れを告げています。

こうした自然の移ろいを感じながら、一本一本、丁寧に剪定を進めています。
本年度の剪定作業は、4月10日頃には完了する見込みです。
剪定で出た枝は、毎年専用の機械で細かく砕き、園内の土に戻しています。
約5ミリほどのチップ状にした枝は、長い時間をかけてゆっくりと分解され、やがて豊かな堆肥となり、土を育てていきます。
この循環が、栗の木を支え、次の実りへとつながっていきます。
美味しい栗は、一朝一夕では生まれません。
冬の静かな手入れと、春の息吹の中での地道な作業の積み重ねが、秋の豊かな実りを育てています。